2012年3月3日土曜日

PX-M3Pの同等品?Liteon S100シリーズ「LAT-128M3S-16」

PlextorのM3Pシリーズの同等品と思われるLiteonのS100シリーズの発売が始まりました。この製品の128GB版を購入したので、今回は、先日購入したPlextor PX-128M3Pとの比較で簡単にレポートしたいと思います。

本製品は、多くの方がご存知のとおり、PX-128M3Pと同じ「PLDS(PHILIPS & LITE-ON DIGITAL SOLUTIONS)」が開発製造した製品です。光学ドライブの場合、PLDSの製品は、LITEONブランドで販売されることが一般的でしたが、SSDの場合は、製造元のPLDSがPlextorブランドで販売するだけでなく、親会社のLITEONからも販売されることになったようです。

本製品は、ネットでは、すでに姉妹品?とか同等品とか言われていますが、分解してみたところ、外部キャッシュは、同じNANYAのチップを使っており、容量は256MBでした。また、コントローラのリビジョンがちょっとアップしていますが、その他の部品構成は、ほぼ同等でした(コントローラが実装されている面にPX-128M3Pはチップが1つ実装されていますが、LAT-128M3S-16には実装されていません)。基盤リビジョンもPX-128M3Pと全く同じです。このことからも、ほぼ同じハードウェアと考えてもらって差し支えないとい思います。筐体も色と厚みが異なるぐらい(PX-128M3Pは「7mm」、LAT-128M3S-16は「9.5mm」)です。


なお、コントローラについてですが、 PX-128M2Pは、Marvellの88SS9174‐BKK2でしたが、PX-128M3P/LAT-128M3S-16は、Crucial m4と同じ「88SS9174‐BLD2」となっています。C300が、88SS9174‐BJP2だったので、BJP、BKK、BLDと末尾が変わってきています。次は、BMxとなるのかもしれません。

次にベンチマーク結果を紹介します。定番のCrystal Disk Markの結果は、リードに関しては完全に同等という感じです。ライトに関しても、シーケンシャルや512KBに関しては同等です。ただ、4KB(QD=1)に関しては、LAT-128M3S-16の方が少し悪いようです。また、PC Mark Vantage HDD Test Suiteの結果もほぼ同じです。



IOMeterで4KBランダムライトを60分間行ったときの速度推移やレスポンスタイム、最大レスポンスタイムの推移もグラフ化したので掲載しておきます。これらをみてもわかりますが、速度推移やレスポンスタイムの動きは、ほぼ同等という感じです。ただ、最大レスポンスタイムは、大きく異なっています。PX-128M3Pは、上下が少なく安定していますが、LAT-128M3S-16は、かなり数値が上下しているだけでなく、高いレイテンシが測定されてしまいました。

以上のことからもわかるように、LAT-128M3S-16は、基本同じ製品と考えてもらって差し支えないと思います。ただ、ファームウェアも現状のPX-128M3Pと同じかと言われると、最大レスポンスタイムが比較にならないほど高いという違いがあるため、微妙に違う気がします。

PX-128M3Pは、3,5インチマウンタと5年保証に加え、AcronisのOEM版が付属します。対して、LAT-128M3S-16は、3.5インチマウンタは付属しますが、3年保証で、ソフトは付属しません。価格差は、現状では、2000円ぐらいLAT-128M3S-16の方が安いといったところです。これに性能面の若干の差(長いレイテンシがでる)という点を加えて、購入したい方は判断されるとよいと思います。

LITEONは、光学ドライブでもそれなりにファームウェアのバージョンアップを行なっていたので、ファームウェアの積極的なバージョンアップに期待したいと思います。

2012年3月1日木曜日

Intel SSD 520シリーズを検証

Sandforce社のSF-2281をコントトーラに採用したSSDは、さまざまなメーカーから発売されていますが、Intel社からもSF-2281を採用したIntel SSD 520シリーズの発売が始まりました。PX-128M3Pと一緒にIntel SSD 520の120GB版も購入したので、今回は、この製品のレポートを同じコントローラ、同じNANDメモリを搭載したVertex3との比較で行いたいと思います。

まずは、定番のCrystal Disk Markの結果です。
結果は、リードで若干、SSD 520の方が遅めですが、ライトでは、逆の結果となっています。誤差かなという気もしないわけではありませんが、この差は、後述する4KBのランダムライトの推移グラフをみると明らかな違いとなるので、差があることに間違いはありません。


次にIOMeterの4KBランダムライト(QD32)を60分間行ったときの速度推移グラフ及びレスポンスタイムと最大レスポンスタイムの推移グラフを作成したので、それをみてください。速度推移では、SSD 520の方が、Vertex3の速度を若干ですが常に上回っていることがわかります。また、レスポンスタイムの推移でも同様で、SSD 520の方が、常にレスポンスタイムが短く、最終的には、約「1ms」もの差がでてしまいました。一方で、最大レスポンスタイムの推移では、初期時にSSD 520の方がちょっと高めですが、途中からほぼ同じレベルで推移しています。


これらの結果からもわかるように、SSD 520とVertex3は、全体的な挙動は共通ですが、性能差があることがわかります。その差は、明白でSSD 520の方ができがよいことは間違い有りません。同じコントローラ、同じNANDメモリを使っての差ですから、おそらく、このあたりが、Intelが独自行った性能部分におけるチューニングなのではないでしょうか。

同じようなテストをIntel製25nmプロセス製造のNANDメモリ、SF-2281搭載のA-DATA S511でも行ったことがあります。そのときのA-DATA S511の挙動と性能は、Vertex3のそれとほぼ同じでした。つまり、Vertex3とS511は、ほぼ同じ挙動を示す同じ性能の製品です。しかし、SSD 520は、それを上回っています。SSD 520は、Sandforce製コントローラ「SF-2281」を採用したSSDの中で、現時点では、最高の性能を実現した製品だと思います。(現時点では、と書いたのは、他にもSF-2281を採用した大手のものがあるからです。その製品もそのうちでてくると思います)

最後にSandforceのSF-2281もIntel(ともう一社)の手が入って、ファームウェアがかなり良くなった感じがあります。このファームが完成したのが、恐らく、年末ぐらいだと思います。これらが反映されたファームウェアが、A-DATAさんやOCZさんなどからもリリースされると、ユーザー的には嬉しいのではないかと思います。A-DATAさんやOCZさんが、次にリリースするファームウェアでこの成果を反映していることを期待したいと思います。