2011年5月19日木曜日

最近のUSBメモリ

お仕事で最新のUSBメモリが必要になったので、久しぶりにUSBメモリを購入しました。
どうせ購入するなら、速いほうが良いということで、USB3.0対応の製品を購入しましたが、予想通りというか、昨今のNANDメモリの微細化に併せて、USBメモリの速度もなかなか楽しいことになっているようです。というわけで、今回は、USBメモリの速度についてレポートします。

まず、今回購入したUSBメモリですが、SILICON POWER社の「Blaze B10」というUSB3.0対応の16GBの製品を購入しました。お仕事上、どうしてもUSB3.0対応の製品がほしかったので、3000円ほどで購入できるこの製品にしました。特徴は、温度に応じて本体上部の部分の色が青から赤に変わることらしいですが、手で触っているだけでも赤くなるので、まあ、色が変わる程度のものかと思われます。

さて、注目したいのは、その速度です。BlazeB10は、USB3.0対応ということもあり、USB3.0接続では、シーケンシャルで最大70MB/sec前後の速度がでました。


購入したのは16GBの容量の製品なので、速度から考えると、おそらく32Gbitのダイが4つほど使われているのだと思います。32Gbitx2のチップが2個の物理2チャンネルでインターリーブの構成か、32Gbitx4のチップ1つのインターリーブなのかは不明です。まあ、いずれにしてもそんな感じの構成なのだと思います。物理4チャンネル、インターリーブの東芝のSSD、SG2(30GB)を半分の物理チャンネルにしたと考えれば、ちょっと遅い気もしますが、まあ、そこそこの速度がでていると言えるのではないでしょうか。

また、書き込みについてですが、「20MB/sec」前後です。読み出しこそ、確かに速いのですが、書き込みは、4年近く前のCUFD-H4Gよりも遅くなってしまいました。CUFD-H4Gは、SLCを採用していたようなので、書き込みだけをとれば、最新のUSBメモリよりも高速ということになります。なお、PicoSTは、GreenHouseのUSBメモリですが、MLCを採用した比較的最近の製品です。分解したことは、ないですが、16Gbitのダイが1つか、良くても8Gbitのダイが2つの構成で、速度から考えると、多分、前者なのではないかと思います。

いずれにしても、USBメモリもNANDメモリが微細化することで、ある意味、順調に書き込み速度が遅くなっているようです。せっかく、USB3.0に対応しても、読み出し速度のみが高速化され、書き込み速度は、下手をすると、前世代などよりも遅くなってしまうというのは、どうなんだろうという気もします。当たり前ですが、USBメモリもSSD同様に速度を求めれば、自動的に容量が大きな製品購入しなければいけないという時代になったようです。

最後に、最近のマザーには、ルネサステクノロジやEtron、ASMediaなどのUSB3.0チップが搭載されています。ふと、気になったので、これらからOSが起動できるのかをチェックしてみたので報告しておきます。結果ですが、GigabyeのZ68MX-UD2H-B3(Etronチップ搭載)とMSIのP67A-GD55(ルネサステクノロジのチップ搭載)では、問題なくOSが起動しました。Intelのチップセット内蔵USB機能ではないので、起動が行えなくてもしかたないと思っていましたが、想像以上にサポートが進んでいるようです。Gigabyteは、Awardですが、MSIは、AMIなので、多分、同じAMIを採用するASUSやASRockなどでも起動できるのだと思います。別付けのUSB3.0チップでも起動できるのなら、ヘッダピン対応のフロントUSB3.0端子(3.5インチベイ用)を発売してくれると嬉しいのですが。

2011年5月17日火曜日

Intel Smart Response Technology(ISRT)の効能

今回は、ISRT(Intel Smart Response Technology)の効能についてレポートしたいと思います。ISRTは、ご存知の方も多いと思いますが、SSDをHDDのキャッシュに使うことで使い勝手向上させる機能です。拡張モードと最速モードの2種類があります。拡張モードは、ライトスルーモードのようで、書き込みが発生したときにSSDとHDDの両方に同時に書き込み、読み出しは、SSDにデータがあればSSDから読み出し、なければHDDから読み出すモードのようです。

また、最速モードは、ライトバックモードのようで、書き込み発生時にはとりあえず、SSDのみにデータを書きこんでおき、アイドル時にHDDにキャッシュしておいたデータを書き込むようです。読み出し時の動作は、ライトスルーと同じです。なお、OSがFLASH CACHEコマンド発行したときに、SSD内のデータがHDDに書き込まれるようになっているかは不明です。通常、ドライブの内蔵キャッシュは、FLASH CACHEコマンドが発行されると、キャッシュの内容をすべて書き込むのですが、ISRTは、このあたりをどう処理しているのでしょうか。FLASH CACHEコマンドは、かなり頻繁に発行されるので、ドライブ内蔵のキャッシュと同じ動作をしていると、かなり、頻繁にHDDへの書き込みが発生することになります。安全をとれば、これまで通りなのですが・・・。

テストに使用した機材は、以下のとおりです。CPUとかかなりケチっていますが、SSDのベンチ専用なので、ご勘弁ください。また、SSDベンチ専用なので、当然ですが、クロックアップなどしていませんし、する予定もありません。チェックに使ったSSDがSG2なのは、やっぱり、この手のものは、できるだけ安価なほうが良いだろうという判断からです(64GB以上のSSDなら普通にOS起動専用に使う人が多いのではないでしょうか)。また、ISRT使用時の設定ですが、SSD(SG2)のすべての容量をキャッシュに設定しています。

M/B:Gigabyte Z68MX-UD2H-B3(BIOS F4)
RAM:Corsair CMX4GX3M2A1600C9(2GBx2)
CPU:Core i3-2100(SSDのベンチ専用なので安いのです)
Video:CPU内蔵
HDD:ST2000DL001
SSD:TOSHIBA SG2(30GB)

さて、ベンチマークの結果ですが、定番のCryistal Disk Markからみていきます。ISRTの拡張モードは、リードに関しては、それなりに速くなりますが、ライトに関しては、SSDまたHDDの遅い方にあうという感じになりました。まあ、ライトスルーなのでライトに関しては、妥当な結果ではないでしょうか。リードに関しては、オーバーヘッドもあるのでしょうか、SSDの速度には達していません。まさにそれなりという感じでしょうか。また、最速モードは、ライトバックということもあり、書き込み速度は、まさにSG2のそれと同等です。リードに関しては、拡張モード同様にそれなりに高速化されています。


次に、PC Mark Vantage HDD Test Suiteの結果を掲載します。これは、キャッシュの効能をみるために、ISRTオンの状態は、3回テストを行っています。結果ですが、ISRTオンの状態では、拡張モード、最速モード共に、1度目は、HDDと同等程度の速度しか得られていません。しかし、2度目からは、SSDからの読み出しが行えるため、スコアが急激によくなっています。ただし、Cryistal Disk Mark同様にSSD単体の速度までは高速化されていません。


最後にOSの起動時間を計測していました。OSの起動時間は、bootracerというソフトを利用しました。このソフトは、WindowsのロゴがでてからOSにログオン後の処理が終了するまでを測定しており、パソコンの電源ONから、BIOSのイニシャライズ等の時間は省かれています。また、計測は、5回行ってその平均を掲載しており、ISRTをオンにした後に、OSを3回ほど起動してからOSの起動時間を計測しています。結果ですが、以下のようになりました。ISRTをオンにした状態では、拡張/最速、どちらのモードもSSD単体で使用したときに近いものとなっています。HDD単体では、約20秒ほどかかっていたところが、約10秒にまで短縮されています。厳密には、最速モードの方が拡張モードよりも1秒ほど遅いのですが、誤差の範囲といえなくもありません。いずれにしても、OSの起動に関しては、あきらかに効果があるようです。


駆け足でISRTの効果をみてきましたが、ISRTは、それなりには効果があるようです。ただ、SSDを単体で使った時ほどの性能がでないのは事実なので、過度な期待はしないほうが良いのではないかと思います。また、個人的な感想を言わせてもらえば、ISRTを積極的に使う意味は、少なくとも自作ユーザー(デスクトップユーザー)にはないと思います。というのも、今回検証に利用したTOSHIBA SG2の30GB版のように記録容量が少ないSSDであれば、容量的にも不安があるのでISRTで使うということは考えられなくはありません。しかし、現在の主流の64GBのSSDであれば、OSや普段使うアプリケーションをインストールしても、足りないということはほぼありません。つまり、64GBのSSDをISRTでキャッシュに使うぐらいなら、普通にOS起動用に使ったほうがより高速に使用できるのです。結果的にデスクトップの場合、拡張性にも優れているので、よほど安価なSSDでない限り、意味がないと思います。

ただし、ノートPCに限って言えば、話が少し変わります。ノートPCの場合、通常のSATAコネクタ以外に、mSATAのコネクタを搭載しておけば、比較的安価なアップグレードパスが与えられると考えられなくもないからです。SSDは、まだ高価ですから、とりあえず、そこそこの容量のHDDを付けておき、mSATAの小型小容量のSSDでISRTを使って高速化という選択肢は、アリだと思います。インテルもそのあたりを狙って、mSATAでSLCのSSDを投入しているのではないでしょうか。

2011年5月14日土曜日

Gigabyte Z68MX-UD2H-B3

長い間放置プレイをして申し訳ございません。
ネタがないわけではなかったのですが、いろいろ忙しく、更新を数ヶ月もサボってしましました。

さて今回は、Intelの新チップセット「Z68 Express」を搭載したマザーを購入したので、今回は、このマザーを購入した理由やOSインストール時のポイントなどを説明します。

まず、購入したマザーですが、Gigabyteの「Z68MX-UD2H-B3」をあえて選択しています。
理由は、いくつかあるのですが、もっとも大きいのは、SSDの評価に欠かせない「SecureErase」が簡単に行えるからです。Gigabyteのマザーを使用し、SSDを使用している方ならすでにお気づきの方も多いと思いますが、Gigabyteは、ICH9世代のマザーあたりから、FreezeLockをかけない仕様となっています。このため、HDDEraseでSecureEraseを行うときに、SATAの動作モードを「IDE」に設定し、SATA0-4のポートのNativeをOFF(Disalbe)に設定するだけで、簡単にSecureEraseを実行できるのです。(僕は、普段、HDDErase3.3を使用しています。「Z68MX-UD2H-B3」でもSecureEraseを行って見ましたが、やはり、FreezeLockがかからない仕様となっていました)

ASUS(P8H67-M PRO)やMSI(P67A-GD55)のマザーももっていますが、これらのUEFI(BIOS)にAMIを採用しているメーカーは、FreezeLockをかける仕様となっています。このため、SecureEraseを行うには、リブートを行うか、ホットプラグを使用する必要があるなどの面倒な作業が必要になります。その点、Gigabyteのマザーならそのようなことを行う必要はありません。IndilinxやSandForceなど、SecureEraseを行うときに工夫が必要なSSDも、FreezeLockがかからないGigabyteなら、USBメモリから起動して、ちょちょっとSecureEraseができてしまいます。僕のようにお仕事ベンチマークでしょっちゅうSecureEraseを行っているユーザーには、これほど便利なマザーはありません。

ちなみに、Intelのマザーですが、いつのまにやらSATAの動作モードにLegacy IDEを設定できなくなったようですね。先日、IntelのDH57DDというマザーでHDDEraseを使ってSecureEraseを行おうとしたところ、気が付きました。Intel製マザーだと、HDDEraseではSecureEraseが行えないので注意が必要かもしれません。まあ、Intelの場合、自社のSSDは、無料配布しているSSD ToolBoxでやれということなのかもしれませんが。

次にOSのインストールですが、実は、ハマリました。
というのも、今回のマザーの購入目的は、いうまでもありませんが、「Intel Smart Response Technology」というSSDとHDDを組み合わせて運用し、SSDをキャッシュのように使うことでデータ転送速度を向上させる機能のチェックにあります。この機能をチェックすべく、SATAの動作モードを「RAID」に設定し、とりあえず、HDDのみを接続してOSの新規インストールを行ったところ、OS付属のドライバ(iaStorV.sys)で何も考えずインストールしたら最後で「パソコンを構成できませんでした」とかいうメッセージが表示され、インストールが完了しないという現象に見舞われました。HDDとSSDを接続して同じようにインストールを行ってみてもこの現象は変わりません。以前は、OS付属のiaStorV.sysでOSのインストールができたのですが、何か仕様が変わったのかもしれません。

ちなみに、インストールに使ったOSは、Win7 Ultimateの64bit版(SP1は当てていません)です。

最終的にこの現象は、IRSTの最新版(Ver10.5.0.1026)をIntelのサイトからダウンロードしてきて、インストール先のドライブを選択する画面でこのドライバをロードしてあげることで回避できました。もし、僕と同じような症状がでたというかたは、OS付属のiaStorV.sysを使うのではなく、最初から最新のIRSTを使ってOSをインストールすると回避できますので参考にしてください。

次回は、「Intel Smart Response Technology」のベンチマーク結果でもレポートしたいと思います。あと、ついでにVertex3の120GB版をなんとなく購入してしまったので、これのレポートもそのうちやりたいと思います。

2011.5.15追記
Windows7の標準ドライバで、インストールが完了しない件ですが、最新BIOSの「F4」にアップデートしたら改善されました。どうもBIOSのバグだったようです。問題がでているかたは、BIOSを更新しましょう。

2011.5.17追記
実は、BIOSアップデート前から、Windowsからシャットダウンを選んでも、電源が切れずにリブートするという現象が発生していました。最新のBIOS「F4」に変更したところ、多少、改善されましたが、SSDのみで使用すると、なぜかまったく電源が切れなくなりました。いろいろ、試したところ、最終的にこの現象は、電源交換で改善されました。このマザーは、使用する電源に相性があるのかもしれません。最初に使用していた電源は、玄人志向の「KRPW-P630W/85+」です。この電源を使用している方は、僕のように電源が切れないという現象が発生するかもしれませんのご注意ください。