2011年11月13日日曜日

Samsung SSD 830シリーズ「MZ-7PC128」

SAMSUNGのSATA Gen3(6Gbps)対応の新製品「SSD 830シリーズ」が発売されたので早速購入してきました。今回は、SAMSUNG SSD 830シリーズ「MZ-7PC128」のファーストインプレッションをレポートします。

SAMSUNG SSD 830シリーズは、ARM9ベースのコアを3つ搭載したコントローラを採用し、処理能力を向上させている点が特徴です。SAMSUNGのSSDで採用されていたコントローラは、前作のSSD 470シリーズでもARMベースのコアを採用していましたが、本製品では、コアの数を増やして処理能力を強化しています。外部キャッシュは、SSD 470シリーズ同様に全モデル共通で「256MB」。搭載NANDメモリーは、もちろんSAMSUNG製で、20nm台のプロセスルールで製造されたToggle DDRです。

筐体は、すべて7mm厚で設計されているようで、ノートPC用のパッケージを購入すると、9.5mm厚にするスペーサーも付属するようです。また、今回のパッケージから標準添付品が増えており、3.5インチマウンタ、SATAケーブル、SATAの電源ケーブル、ネジ、Norton Ghost(データ移行用)、SSD Magician(SAMSUNG製SSD用のメンテツール)などが付属しています。


次にベンチマークの結果ですが、今回は、人気のCrucial m4(Firm0009)の128GBモデルとの比較で紹介したいと思います。

まず、定番のCrystal Disk Markの結果です。リードに関しては、Crucial m4の方が、ランダム512KBと4KBのリードで優っていますが、ほぼ同レベルという感じに仕上がっているのではないでしょうか。一方、ライトに関しては、MZ-7PC128の方が速く、特にシーケンシャルライトでは、100MB/secほどの差がついています。なお、ランダム4Kについてですが、Crcucial m4は、何度かベンチを行うと、110MB/sec前後の速度が計測されることを確認しています。ここで掲載しているベンチは、100MB/sec弱ですが、ほぼ同レベルだと考えてもらって差し支えないと思います。


次に、PC Mark Vantage HDD Test Suiteの結果です。Crucial m4は、最新のFirm0009を利用することで、80000オーバーのスコアがでますが、MZ-7PC128は、それよりも10000ほど低いスコアでした。ここでは、掲載していませんが、PlxetorのM2Pシリーズの128GBモデルは、「85000」。SandForceのSF-2281を搭載した製品なら「80000」前後のスコアがでます。MZ-7PC128は、それらと比較すると少々物足りないスコアと言えるかもしれません。


最後にIOMeterを使って、Secure Eraseを行った後に60分間4KBのランダムライトを行った場合の速度変化グラフを作成したのでそれを掲載しておきます。赤の線が書き込み速度の推移で、紫の線が総書き込み量です。このグラフをみるとわかりますが、本製品のランダムライト速度は、初期は100MB/sec付近で上下を繰り返し、総記録容量(128GB)のちょうど半分の64GBほど書き込みを行ったところから書き込み速度の低下が始まります。その後は、徐々に書き込み速度が下がり、最終的には20MB/sec前後まで書き込み速度が低下しました。


ここでは、掲載していませんが、同じテストをCrucial m4で行うと、総記録容量までほぼ同じ速度で書き込みが行え、その後、一気に初期速度の半分に速度低下し、後は徐々に速度が低下するというグラフになりま す。つまり、Crucial m4は、このテストのようにリクエストが連続してくるような環境で利用すると、積極的に未記録エリアを利用するように設計されているというわけです。

MZ-7PC128は、このグラフを見るかぎり、未記録エリアを優先的に利用するのは、総記録容量の半分ほどに留めているようにみえます。通常、このテス トのように途切れなく、書き込みが延々を発生するケースは、P2Pのアプリを利用するなどしないかぎりほぼないと思います。これは、僕の推測ですが、MZ-7PC128は、このあたりから、GCなどを駆使しするように設計されているのではないかと思います。

2011年9月18日日曜日

1TBプラッタ採用「Hitachi 7K1000.d」、HDS721010DLE630

あいかわらずの放置プレー、申し訳ありません。
更新頻度をもう少しあげたいとは思っていますが・・・。もう少し、気合を入れて頑張ります。

今回は、1TBプラッターを採用した日立の新製品、HDD、7K1000.dシリーズの1TBモデル(HDS721010DLE630)を購入したので、簡単にレポートしたいと思います。


まず、この製品ですが、1TBモデルなので物理/論理ともに512バイト/セクターの製品かと思っていましたが、普通に「AFT(物理4KB/論理512バイト)」でした。よく見ると、シールに「AF(Advanced Format)」のロゴまで、ご丁寧に印刷してあります。個人的には、AFTではなく、512バイトネイティブのほうが現時点では使いやすいので嬉しいのですが、残念です。この製品をみていると、512バイトセクターネイティブの製品は、あたりまえですが消えていく運命なのだと感じてしまいます。


次に性能ですが、簡単にベンチマークを取ったの掲載しておきます。
トピックとしましては、Crystal Disk Markの結果からも解るように、170MB/sec弱というシーケンシャル速度ではないでしょうか。この速度は、同社の7K3000シリーズの3TBモデルの160MB/sec前後の速度を大きく上回り、僕の知る限り、SATAのHDDの中では現役最速だと思います。ただし、4KBのランダムライトは、若干、7K3000に劣っているようです。また、AFTを採用した製品らしく、アラインメントがズレていると速度が低下します。本製品では、特にライトの性能低下が顕著で、アラインメントがずれていると性能が半分に低下しています。




最後に個人的な感想を一言。7K1000.dは、シーケンシャル速度こそ速いですが、個人的に512バイト/セクターの7K3000の方が好印象です。なにより、使いやすいですし、総合的な性能も7K3000の方がちょい上のような気がします。

また、今回テストしていて気がついたのですが、Diskpartを使ってアラインメントをズラしたパーティションを確保しようとしたところ、本製品では、作成させてもらえませんでした。Windows 7 SP1は、いつのまにかちゃんとAFTの論理/物理セクターのサイズを表明するHDDでは、アラインメントがズレたパーティションを作ってくれないようになったのですね。知りませんでした。

2011年8月9日火曜日

TOSHIBA dynabook R731をSSDに換装する場合の注意点

先月購入したTOSHIBA dynabook R731/37Cですが、その後、内蔵のポートを引きずり出すためにSATAのオスメス変換(要は電源部分を含んだ延長ケーブルです)やeSATA->SATA(電源部分含む)変換ケーブルを購入し、簡単にチェックを行ってみました。今回は、それでわかったことをレポートします。R731のHDDをSSDに換装する方は、参考にしてください。

まず、もっとも重要な点ですが、僕の購入したR731/37Cの内蔵SATAポートは、SATA Rev3.0(600MB/sec)非対応でした。このため、Micron Real SSD C400やVertex3などのSATA Rev3.0対応SSDを接続しても300MB/secの速度でしかリンクアップしません。速度ももちろん、最大でも260MB/sec前後で頭打ちとなります。R731が採用しているHM65Expressは、SATA Rev3.0対応ポートを2個サポートしていることになっていますが、R731では、なぜかこれを殺しているようです。



次にR731で使用できるSSDですが、きちんと収まることを確認したのは、Micron Real SSD C400(Crucial m4)、東芝純正品(HG2、SG2)、Intel 510の3製品です。また、チェックはしていませんが、Intel 320とかも問題なく入ると思います。Vertex3は、前述の製品よりも微妙に筐体が大きいため、四隅にあるゴムにあたってしまい、そのままではうまく収めることができませんでした。

加えて、ネットでは、7mm厚のものでないとダメなようなことが書かれている掲示板もあるようですが、厚みもそのまま何もしなくても問題なく入っています。

さらに、R731では、HDDEraseを使用することはできませんでした。これは、SATAの動作モードの設定が、「IDE Native」「AHCI」の二種類しかないためです。R731でSecureEraseを行いたい時は、Linuxから「hdparm」使うしかないと思われます。

2011年7月9日土曜日

TOSHIBA dynabook R731/37C

またまた、ご無沙汰してしまいました。いつもサボリ気味で申し訳ございません。
突然ですが、久々にノートPCなるものを購入したので、今回は、その感想などを簡単ですが、レポートしたいと思います。

まず、今回購入に至ったノートPCですが、TOSHIBAさんの製品を購入しました。TOSHIBAのノートPCを購入するのは、実に10年ぶりぐらいです。CPUがPentiumIIIあたりまでは、よく使っていたのですが、TOSHIBA伝統の通称「青梅BIOS(元々の開発は、以前東芝日電という会社があり、そこが開発したものとかいう話をきいたことがあります)」がだんだんと使われなくなり、ODMの製品ばかりになってからは遠ざかっていまいました。青梅BIOS搭載ノート=東芝自社開発製品で自社製造、これぞ「THE TOSHIBA」だったのですが、それもCore2DUOのdynabook SSシリーズを最後に消えてしまったようです。

今回購入したdynabook R731は、PhoenixBIOSを採用。つまり、以前の流れからいけば、高い確率で台湾メーカー(おそらく、Quantaあたり)のODMの可能性が高いと思われます。2008年ぐらいの時点で東芝は、dynabook SSシリーズとコスミオの一部が青梅開発だったぐらいで、それ以外は、ほぼすべてがODMでしたから、特に驚くようなことでもありません。これも時代の流れなのでしょう。個人的には、懐かしの青梅BIOSをまたみたいとは思っていますが。

さて昔話は、これぐらいにして、「dynabook R731」を購入した理由ですが、仕事でノートPCが必要になったからというものです。ただ、購入に際しては、以下のような条件がありました。

(1)Expressカードが使える(HDMIのキャプチャに必要だった)
(2)USB3.0に対応している(ある仕事で端子の写真を撮る必要があった)
(3)Power eSATAが欲しかった(個人的な趣味)
(4)できるだけ軽いこと(1.5kg以下、理想は1kg前後だったのですが・・・)
(5)バッテリーで10時間以上は動作すること(最近なら結構あたりまえですね)
(6)CPUはSandyがほしかった(チップセットがSATA Gen3対応なので、SSDのベンチマシンにも使えます)

とまあこんなところです。上記条件を満たすノートPCを小一時間ほど探しまして、まあ買ってもよいかなと思えたのが、今回のノートPCというわけです。

ちなみに、今回購入したdynabook R731は、37Cというモデルで、CPUが「Core i5-2520M(2.5GHz)、RAMが4GB(空きスロット1)、640GBのHDDという構成です。RAMは、購入時のままの4GBで使っていますが、スロットが空いているのでそのうち埋めようとか思っております。

電源を入れてみた最初の感想ですが、一言「HDD遅」です。
どうでも良いですが、HDDが遅く、カリカリといつまでもアクセスが続いております。見ているだけでがっくりときてしまいました。以前からそうですが、やっぱり、ノート用の2.5インチのHDDは、遅いですね。そこそこ速いものもありますが、5400rpmのものではやはり、役不足という感じです。せっかくのCPUパワーもHDDがこれではかわいそうな感じがしました。

また、キーボードが「しょぼい」点にもがっくりしました。表面がツルツルで触っていて気持ちがあまりよくない上に、打ちますとペコペコ、フニャフニャしてます。安価なのである程度は、覚悟していましたが、それにしても安っぽいし、ショボいの一言です。 僕がよく購入していたころの東芝は、キーボードも悪くなかったんですが。その昔、キングオブラップトップと呼ばれた東芝のノート(といってもラップクラッシュと揶揄されるぐらい重かったのですが)などは、最高に近い品質のキーボードを使っていました。低価格化のおかげでキーボードもそれなりになってしまった点は、非常に寂しく思います。

こんなところが、R731に対する僕のファーストインプレッションです。

ちなみに、HDDがあまりに遅いので、手元にあった東芝のSSD(HG2/512GB)にさっさと交換してしまいました。 SSDへの移行は、Acronis True Imageの最新版を使って行いました。以下、簡単にその手順を紹介します。

まず、用意したものは、USBメモリにインストールしておいたAcronis True Image、eSATAケーブル(本当は、Power eSATA用のケーブルがあればよかったのですがもっていませんでした)、SATAの電源の以上3点です。

手順は、R731のeSATAにHG2を接続し、USBメモリから起動して、内蔵HDDをクローニングするだけです。 Acronis True Imageが起動したら、ディスクの複製を選択して、手動設定で複製を行いました。パーティションサイズは、Cドライブのサイズを少し小さく設定したのみで、複製元のHDD内の他のパーティションについては、オリジナルと同じサイズを設定しています。

また、複製が終わったら、eSATAから起動するようにブートオーダーを変更して、SSDの動作を確認しました。R731には、eSATAがあるので複製したSSDの動作確認が簡単に行える点は便利です。SSDの動作を確認したら、HDDと交換して、作業は終了です。僕は、交換した後、「0」キーを押しながら電源を入れ、出荷時の状態に戻して再セットアップを行いました。

2011年5月19日木曜日

最近のUSBメモリ

お仕事で最新のUSBメモリが必要になったので、久しぶりにUSBメモリを購入しました。
どうせ購入するなら、速いほうが良いということで、USB3.0対応の製品を購入しましたが、予想通りというか、昨今のNANDメモリの微細化に併せて、USBメモリの速度もなかなか楽しいことになっているようです。というわけで、今回は、USBメモリの速度についてレポートします。

まず、今回購入したUSBメモリですが、SILICON POWER社の「Blaze B10」というUSB3.0対応の16GBの製品を購入しました。お仕事上、どうしてもUSB3.0対応の製品がほしかったので、3000円ほどで購入できるこの製品にしました。特徴は、温度に応じて本体上部の部分の色が青から赤に変わることらしいですが、手で触っているだけでも赤くなるので、まあ、色が変わる程度のものかと思われます。

さて、注目したいのは、その速度です。BlazeB10は、USB3.0対応ということもあり、USB3.0接続では、シーケンシャルで最大70MB/sec前後の速度がでました。


購入したのは16GBの容量の製品なので、速度から考えると、おそらく32Gbitのダイが4つほど使われているのだと思います。32Gbitx2のチップが2個の物理2チャンネルでインターリーブの構成か、32Gbitx4のチップ1つのインターリーブなのかは不明です。まあ、いずれにしてもそんな感じの構成なのだと思います。物理4チャンネル、インターリーブの東芝のSSD、SG2(30GB)を半分の物理チャンネルにしたと考えれば、ちょっと遅い気もしますが、まあ、そこそこの速度がでていると言えるのではないでしょうか。

また、書き込みについてですが、「20MB/sec」前後です。読み出しこそ、確かに速いのですが、書き込みは、4年近く前のCUFD-H4Gよりも遅くなってしまいました。CUFD-H4Gは、SLCを採用していたようなので、書き込みだけをとれば、最新のUSBメモリよりも高速ということになります。なお、PicoSTは、GreenHouseのUSBメモリですが、MLCを採用した比較的最近の製品です。分解したことは、ないですが、16Gbitのダイが1つか、良くても8Gbitのダイが2つの構成で、速度から考えると、多分、前者なのではないかと思います。

いずれにしても、USBメモリもNANDメモリが微細化することで、ある意味、順調に書き込み速度が遅くなっているようです。せっかく、USB3.0に対応しても、読み出し速度のみが高速化され、書き込み速度は、下手をすると、前世代などよりも遅くなってしまうというのは、どうなんだろうという気もします。当たり前ですが、USBメモリもSSD同様に速度を求めれば、自動的に容量が大きな製品購入しなければいけないという時代になったようです。

最後に、最近のマザーには、ルネサステクノロジやEtron、ASMediaなどのUSB3.0チップが搭載されています。ふと、気になったので、これらからOSが起動できるのかをチェックしてみたので報告しておきます。結果ですが、GigabyeのZ68MX-UD2H-B3(Etronチップ搭載)とMSIのP67A-GD55(ルネサステクノロジのチップ搭載)では、問題なくOSが起動しました。Intelのチップセット内蔵USB機能ではないので、起動が行えなくてもしかたないと思っていましたが、想像以上にサポートが進んでいるようです。Gigabyteは、Awardですが、MSIは、AMIなので、多分、同じAMIを採用するASUSやASRockなどでも起動できるのだと思います。別付けのUSB3.0チップでも起動できるのなら、ヘッダピン対応のフロントUSB3.0端子(3.5インチベイ用)を発売してくれると嬉しいのですが。

2011年5月17日火曜日

Intel Smart Response Technology(ISRT)の効能

今回は、ISRT(Intel Smart Response Technology)の効能についてレポートしたいと思います。ISRTは、ご存知の方も多いと思いますが、SSDをHDDのキャッシュに使うことで使い勝手向上させる機能です。拡張モードと最速モードの2種類があります。拡張モードは、ライトスルーモードのようで、書き込みが発生したときにSSDとHDDの両方に同時に書き込み、読み出しは、SSDにデータがあればSSDから読み出し、なければHDDから読み出すモードのようです。

また、最速モードは、ライトバックモードのようで、書き込み発生時にはとりあえず、SSDのみにデータを書きこんでおき、アイドル時にHDDにキャッシュしておいたデータを書き込むようです。読み出し時の動作は、ライトスルーと同じです。なお、OSがFLASH CACHEコマンド発行したときに、SSD内のデータがHDDに書き込まれるようになっているかは不明です。通常、ドライブの内蔵キャッシュは、FLASH CACHEコマンドが発行されると、キャッシュの内容をすべて書き込むのですが、ISRTは、このあたりをどう処理しているのでしょうか。FLASH CACHEコマンドは、かなり頻繁に発行されるので、ドライブ内蔵のキャッシュと同じ動作をしていると、かなり、頻繁にHDDへの書き込みが発生することになります。安全をとれば、これまで通りなのですが・・・。

テストに使用した機材は、以下のとおりです。CPUとかかなりケチっていますが、SSDのベンチ専用なので、ご勘弁ください。また、SSDベンチ専用なので、当然ですが、クロックアップなどしていませんし、する予定もありません。チェックに使ったSSDがSG2なのは、やっぱり、この手のものは、できるだけ安価なほうが良いだろうという判断からです(64GB以上のSSDなら普通にOS起動専用に使う人が多いのではないでしょうか)。また、ISRT使用時の設定ですが、SSD(SG2)のすべての容量をキャッシュに設定しています。

M/B:Gigabyte Z68MX-UD2H-B3(BIOS F4)
RAM:Corsair CMX4GX3M2A1600C9(2GBx2)
CPU:Core i3-2100(SSDのベンチ専用なので安いのです)
Video:CPU内蔵
HDD:ST2000DL001
SSD:TOSHIBA SG2(30GB)

さて、ベンチマークの結果ですが、定番のCryistal Disk Markからみていきます。ISRTの拡張モードは、リードに関しては、それなりに速くなりますが、ライトに関しては、SSDまたHDDの遅い方にあうという感じになりました。まあ、ライトスルーなのでライトに関しては、妥当な結果ではないでしょうか。リードに関しては、オーバーヘッドもあるのでしょうか、SSDの速度には達していません。まさにそれなりという感じでしょうか。また、最速モードは、ライトバックということもあり、書き込み速度は、まさにSG2のそれと同等です。リードに関しては、拡張モード同様にそれなりに高速化されています。


次に、PC Mark Vantage HDD Test Suiteの結果を掲載します。これは、キャッシュの効能をみるために、ISRTオンの状態は、3回テストを行っています。結果ですが、ISRTオンの状態では、拡張モード、最速モード共に、1度目は、HDDと同等程度の速度しか得られていません。しかし、2度目からは、SSDからの読み出しが行えるため、スコアが急激によくなっています。ただし、Cryistal Disk Mark同様にSSD単体の速度までは高速化されていません。


最後にOSの起動時間を計測していました。OSの起動時間は、bootracerというソフトを利用しました。このソフトは、WindowsのロゴがでてからOSにログオン後の処理が終了するまでを測定しており、パソコンの電源ONから、BIOSのイニシャライズ等の時間は省かれています。また、計測は、5回行ってその平均を掲載しており、ISRTをオンにした後に、OSを3回ほど起動してからOSの起動時間を計測しています。結果ですが、以下のようになりました。ISRTをオンにした状態では、拡張/最速、どちらのモードもSSD単体で使用したときに近いものとなっています。HDD単体では、約20秒ほどかかっていたところが、約10秒にまで短縮されています。厳密には、最速モードの方が拡張モードよりも1秒ほど遅いのですが、誤差の範囲といえなくもありません。いずれにしても、OSの起動に関しては、あきらかに効果があるようです。


駆け足でISRTの効果をみてきましたが、ISRTは、それなりには効果があるようです。ただ、SSDを単体で使った時ほどの性能がでないのは事実なので、過度な期待はしないほうが良いのではないかと思います。また、個人的な感想を言わせてもらえば、ISRTを積極的に使う意味は、少なくとも自作ユーザー(デスクトップユーザー)にはないと思います。というのも、今回検証に利用したTOSHIBA SG2の30GB版のように記録容量が少ないSSDであれば、容量的にも不安があるのでISRTで使うということは考えられなくはありません。しかし、現在の主流の64GBのSSDであれば、OSや普段使うアプリケーションをインストールしても、足りないということはほぼありません。つまり、64GBのSSDをISRTでキャッシュに使うぐらいなら、普通にOS起動用に使ったほうがより高速に使用できるのです。結果的にデスクトップの場合、拡張性にも優れているので、よほど安価なSSDでない限り、意味がないと思います。

ただし、ノートPCに限って言えば、話が少し変わります。ノートPCの場合、通常のSATAコネクタ以外に、mSATAのコネクタを搭載しておけば、比較的安価なアップグレードパスが与えられると考えられなくもないからです。SSDは、まだ高価ですから、とりあえず、そこそこの容量のHDDを付けておき、mSATAの小型小容量のSSDでISRTを使って高速化という選択肢は、アリだと思います。インテルもそのあたりを狙って、mSATAでSLCのSSDを投入しているのではないでしょうか。

2011年5月14日土曜日

Gigabyte Z68MX-UD2H-B3

長い間放置プレイをして申し訳ございません。
ネタがないわけではなかったのですが、いろいろ忙しく、更新を数ヶ月もサボってしましました。

さて今回は、Intelの新チップセット「Z68 Express」を搭載したマザーを購入したので、今回は、このマザーを購入した理由やOSインストール時のポイントなどを説明します。

まず、購入したマザーですが、Gigabyteの「Z68MX-UD2H-B3」をあえて選択しています。
理由は、いくつかあるのですが、もっとも大きいのは、SSDの評価に欠かせない「SecureErase」が簡単に行えるからです。Gigabyteのマザーを使用し、SSDを使用している方ならすでにお気づきの方も多いと思いますが、Gigabyteは、ICH9世代のマザーあたりから、FreezeLockをかけない仕様となっています。このため、HDDEraseでSecureEraseを行うときに、SATAの動作モードを「IDE」に設定し、SATA0-4のポートのNativeをOFF(Disalbe)に設定するだけで、簡単にSecureEraseを実行できるのです。(僕は、普段、HDDErase3.3を使用しています。「Z68MX-UD2H-B3」でもSecureEraseを行って見ましたが、やはり、FreezeLockがかからない仕様となっていました)

ASUS(P8H67-M PRO)やMSI(P67A-GD55)のマザーももっていますが、これらのUEFI(BIOS)にAMIを採用しているメーカーは、FreezeLockをかける仕様となっています。このため、SecureEraseを行うには、リブートを行うか、ホットプラグを使用する必要があるなどの面倒な作業が必要になります。その点、Gigabyteのマザーならそのようなことを行う必要はありません。IndilinxやSandForceなど、SecureEraseを行うときに工夫が必要なSSDも、FreezeLockがかからないGigabyteなら、USBメモリから起動して、ちょちょっとSecureEraseができてしまいます。僕のようにお仕事ベンチマークでしょっちゅうSecureEraseを行っているユーザーには、これほど便利なマザーはありません。

ちなみに、Intelのマザーですが、いつのまにやらSATAの動作モードにLegacy IDEを設定できなくなったようですね。先日、IntelのDH57DDというマザーでHDDEraseを使ってSecureEraseを行おうとしたところ、気が付きました。Intel製マザーだと、HDDEraseではSecureEraseが行えないので注意が必要かもしれません。まあ、Intelの場合、自社のSSDは、無料配布しているSSD ToolBoxでやれということなのかもしれませんが。

次にOSのインストールですが、実は、ハマリました。
というのも、今回のマザーの購入目的は、いうまでもありませんが、「Intel Smart Response Technology」というSSDとHDDを組み合わせて運用し、SSDをキャッシュのように使うことでデータ転送速度を向上させる機能のチェックにあります。この機能をチェックすべく、SATAの動作モードを「RAID」に設定し、とりあえず、HDDのみを接続してOSの新規インストールを行ったところ、OS付属のドライバ(iaStorV.sys)で何も考えずインストールしたら最後で「パソコンを構成できませんでした」とかいうメッセージが表示され、インストールが完了しないという現象に見舞われました。HDDとSSDを接続して同じようにインストールを行ってみてもこの現象は変わりません。以前は、OS付属のiaStorV.sysでOSのインストールができたのですが、何か仕様が変わったのかもしれません。

ちなみに、インストールに使ったOSは、Win7 Ultimateの64bit版(SP1は当てていません)です。

最終的にこの現象は、IRSTの最新版(Ver10.5.0.1026)をIntelのサイトからダウンロードしてきて、インストール先のドライブを選択する画面でこのドライバをロードしてあげることで回避できました。もし、僕と同じような症状がでたというかたは、OS付属のiaStorV.sysを使うのではなく、最初から最新のIRSTを使ってOSをインストールすると回避できますので参考にしてください。

次回は、「Intel Smart Response Technology」のベンチマーク結果でもレポートしたいと思います。あと、ついでにVertex3の120GB版をなんとなく購入してしまったので、これのレポートもそのうちやりたいと思います。

2011.5.15追記
Windows7の標準ドライバで、インストールが完了しない件ですが、最新BIOSの「F4」にアップデートしたら改善されました。どうもBIOSのバグだったようです。問題がでているかたは、BIOSを更新しましょう。

2011.5.17追記
実は、BIOSアップデート前から、Windowsからシャットダウンを選んでも、電源が切れずにリブートするという現象が発生していました。最新のBIOS「F4」に変更したところ、多少、改善されましたが、SSDのみで使用すると、なぜかまったく電源が切れなくなりました。いろいろ、試したところ、最終的にこの現象は、電源交換で改善されました。このマザーは、使用する電源に相性があるのかもしれません。最初に使用していた電源は、玄人志向の「KRPW-P630W/85+」です。この電源を使用している方は、僕のように電源が切れないという現象が発生するかもしれませんのご注意ください。