2010年12月12日日曜日

BDXLとMt.Fuji

最近、更新が滞っていて申し訳ございません。
ネタが無い訳ではないのですが、時間が・・・。っていいわけですね。
今回は、完全にレガシー化が進んでいるようにみえる光ディスクのお話をしたいと思います。

なぜ光ディスクなのかといいますと、先日、Mt.Fuji(どのような団体かは後述します)もそろそろサスペンドかなと思い、ftpを数カ月ぶりに覗きました。すると、サスペンドどころか、BDXLのコマンドセットの標準化をMt.Fujiで行うようで、そのアジェンダがあがっていたというのが理由です。

Mt.Fujiを知らない方も多いと思いますので、最初にどういう団体かを簡単に説明しておきます。Mt.Fujiは、光ディスクのコマンドセットの策定を行っている団体(グループ)です。このグループができたのは、1995年前後ぐらいだと思います。以前、Mt.Fujiグループの初期メンバーの方に話を伺ったことがありますが、Mt.Fujiの最初のミッションは、CD用コマンドセットの再定義から始まったようです。当時は、DVD規格ができるかできないかぐらいのところで、現在で言うところのMMC(マルチメディアコマンドセット)の策定を行ったグループと考えてもらって差し支えないと思います。

これまでMt.Fujiで標準化されたコマンドセットは、CD全般、DVD-ROM/R/RW/RAMに加え、3GBのDVD+RWとHD DVDがあります。4.7/8.5GBのDVD+RWとBlu-rayは、別のところでコマンドセットの標準化を行っており、Mt.Fujiは関与してい ません`。つまり、Mt.FujiでBD関係のコマンドセットの標準化を行うのは、今回が初ということになります。

余談ですが、Mt.Fujiという名称の由来は、その名もずばり、富士山からきています。
Mt.Fujiの設立の趣旨は、予想以上に急速普及が進む記録型光ディスクの今後の普及を促進する上でコマンドセットを統一した方が良いだろうというところにあります。そして、当時関連メーカーに声をかけたところ集まったのが、日本のメーカーの方ばかりだったのです。加えて、その当時は、山の名前をグループ名とかにつけるのが業界で流行っていた時でした。そこで、日本を代表する山の名称から、Mt.Fujiになったと伺っています。

さて本題に戻りますが、BDXLのコマンドセットをザラッと見る限りでは、容量の増えたBDという扱いとなっているようで、現行のMMC等に記載されているものと大きな違いはないような感じでした。これから考えると、単に容量の増えた(記録層の増えた)BDとして使用できるように見受けられます。ユーザーが使用する上での制限事項もなさそうなので、ディスクの単価が高いことを除けば、従来通りの使用感となるのではないでしょうか。

また、BDXLとは関係ありませんが、SATA ANとの併用で光学ドライブ未使用時の消費電力をZeroPowerに近づけるということを以前、Mt.Fujiでやっていました。この機能は、SATA ANでOSのポーリングコマンドをフィルタして、SATA LPMでPHYを省電力状態に移行させ、さらに光学ドライブのコントローラに内蔵するパワーマネジメント機能で光学ドライブの未使用時の消費電力をほぼZeroPowerに落とすというものでした。

ディープスリープ状態からの光学ドライブの復帰は、ユーザーがディスクの入れ替えアクションを起こすが、ドライブにセットされたディスクにユーザーがアクセスしようとするときしかありません。この機能は、これを利用して、メディアをドライブにセットする(イジェクトボタンを押したとき)にドライブ自身が自動的に省電力から復帰するか、OSからの読み出しアクション(光学ドライブのドライブレターをダブルクリックするなど)があったときにSATA LPMのPHYの復帰をトリガーにドライブ全体を復帰させるようにしたものだったと思います。

この機能は、OS側でSATA ANのサポートを有効にすれば、あとは、ドライブ側のハードウェアでのサポートということになりますので、そろそろ、この機能に対応した光学ドライブがノートPCに搭載されていたとしてもおかしくありません。興味があるかたは、レジストリでSATA ANの機能が有効になっているかをチェクしてみると良いと思います。SATA ANがオンに設定されていれば、案外、ZeroPowerの機能を搭載した光学ドライブを搭載しているかもしれません。