Sandforce製コントローラの不思議2

今日は酔っているのでこの辺で、と言ってからずいぶんと時間が経過していましました。
また、放置プレーに入ってしまって申し訳ございません。
遅くなりましたが、前回の続きです。

前回の記事でレスを何件かいただきましたが、僕は、Overprovisioningの容量が大きいことは悪いことだとは思っておりません。ユーザーエリアは少なくはなりますが、Overprovisioningの容量が大きい分、ユーザーエリアからみた製品寿命が長くなることは事実ですし、ユーザーエリアを制限している分、ユーザーエリアギリギリまで使用しても理論上は、速度低下し難いというメリットもあります。Overprovisioningの容量が、30%ぐらいあると、理論上の製品寿命が2倍になるという話も伺ったことがあります。

ただ、Sandforceは、信頼性を売りにしているわけですから、ファームウェアをアップデートするとユーザーエリアの容量が変更されたり、Overprovisioningの容量がユーザーエリアの容量によって異なったりと一貫性がない点はいかがなものかとは思います。顧客(メーカー)の要望もあるでしょうし、なかなか難しいところですが。

また、Sandforceの場合、 Overprovisioningの件もそうですが、もう一つ、個人的に面白いと感じているのが、NANDパッケージの数だったりします。通常、分かりやすく半分とかが多いのに、なぜに4分の3みたいな感じです。IntelのX25-Vなどは、X-25Mが10個で半分の5個。ほかにもJM616を搭載したADATAのS596 Turboの32GB版も半分の8個でしたし、SAMSUNGのDDR NANDを使ったP470シリーズの64GB版も半分の8個でした。まあ、Marvellのコントローラを採用したReal SSD C300のようにコントローラは、Max10ch並列のところをあえて「8ch」で使っている例もあるので、使い方は自由なのだとは思いますが。

さて、Overprovisioningの件は、これくらいにして、40/80/160GBで使われているNANDチップパッケージ12個な方々と50/60/100/120/200/240GBのNANDチップパッケージ16個な方々のベンチマーク結果を掲載しておきますので、実際の購入時の参考にしていただければと思います。すべてが同じメーカーのものではないですが、参考にはなるかと思います。





結果は、こんな感じです。一番遅いのが、チップ12個で40GBの製品です。0Fill/1Fillなら40GBの製品でも公称スペック値はでますが、ランダムデータでベンチを行うとライトは別としてもリードが最近の製品の中では遅めという感じです。チップ12個のグループは、160GB品をみてもわかりますが、基本的にリードに関しては、遅めです。ただ、160GB品の場合、ライトは40GB品と比較してシーケンシャルなら倍早くなり、チップ16個の120GB品と同等となります。また、チップ16個のグループは、基本的にシーケンシャルリードは、12個品よりも高速です。Sandforce製コントローラを使用する場合で読み出し速度もそれなりを求めたい場合は、NANDチップパッケージ16個のグループをオススメしておきます。

最後に、以前、Sandforce製コントローラを採用したMX-DSという製品で、SecureEraseを行うと起動時にBIOSからS.M.A.R.Tのエラーが報告されるという現象が起きたことがありました。この現象ですが、先日、使用したOCZのVertex2がすでにこの状態でした(笑)。この製品は、1つ古いファームウェア(Ver1.10)だったので、最新のVer1.11にアップデートしてみたところ、この現象はでなくなりました。ということで、多分,バグか何かだと思います。ただし、CORSIARの製品でも同じ症状を発症中の機体を使用したことがあるので、最新のファームウェアでこの症状が発症しないとは言い切れませんのでご注意ください。

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