SSDの一般化は2012年?

久しぶりの更新になります。
さて、今回は、SSD一般化の時期について最近良く耳にするようになったことを書きたいと思います。

現在、業界では、SSDが一般化する時期を「2012年」頃と予想されている方が多いようです。この一般化とは、SSDを搭載したパソコンが普通に売れるようになり、爆発的にSSDが普及しだす時期と言った方が良いかもしれません。

なぜ、このような話になっているかというと、現時点で、 SSD内蔵のパソコンがまったく売れていないというのが理由です。その原因も明白で、単純に「価格が高い」ことにあるようです。伝え聞く話では、ある大手メーカーは、SSDの搭載比率を現状よりも引き下げることを計画しているという噂もあります。これも、ひとえにSSD搭載パソコンの販売不振が理由のようです。ようするに、現状のSSDは、まだ高すぎて、SSD搭載パソコンは売れないと判断したということでしょう。

実際、先日、 JEITAが調べた2月の国内の出荷実績が発表されていましたが、出荷台数の伸びと出荷金額の伸び幅に差があります。出荷台数は、前年同月比44.5%増でしたが、出荷金額は24.8%でした。これを見ると高いSSD搭載パソコンの販売が不振だといわれてもまあそうなんだろうなと思ってしまいます。

話をもとに戻しますが、SSDの一般化が2012年という話が出ているのは、そこそこの容量のSSDが手頃な価格になりパソコンに搭載しても問題なく売れる時期がそのぐらいと予想している方が多いということの裏返しです。SSDでもっとも高価な部品は、NANDメモリであり、これが安価にならなければ、SSDは低価格化が見込めません。

現在のNANDメモリは、某リンゴさんが大量に買い付けただけでなく、その需要は旺盛で価格が高止まりしています。本来、30nm世代に移行したことで価格が下がることが期待されましたが、需要が旺盛なため現時点では、大きな変動はみられてないようです。2012年の一般化を予想する方々もしばらくは、この状況が続き、NANDメモリの価格が高止まりするとみているのだと思います。

現在もっとも安価なSSDは、NANDメモリパッケージを4個搭載した30GBクラスの製品でこれが1万円前後といったところです。 技術的なことをいえば、8積層パッケージを使用すると4個のパッケージで128GBのSSDを製造でき、量産が始まった16積層パッケージを使用すると256GBのSSDが製造できます。少量のパッケージでもそれなりの容量のSSDが製造できるので、後は、NANDメモリの価格次第です。早く安価になってほしいものです。

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